小泉 忍 |
ファッショングッズ部門の作品全般、作り込みが丁寧でプロっぽく、「こなし」の上手い作品が多かったと感じました。添付されるポートフォリオ上でのアピールも上手くされていました。「Hooded High」は、ファスナーの使い方という点では目新しさはないのですが、フルジップのデザインが印象的で、プロっぽく、垢抜けた作品だと感じました。
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三原 英詳 |
今年の受賞作品にはリアリティがあり、作者が表現したいところも非常にわかりやすかったです。やりたいことが明確、シンプルな作り、そしてやりすぎない。デコラティブに流れるところをあえて削いでいきながらも、作者が伝えたいことはしっかりと伝わってくる。ファッション性にも特化しており、審査していて楽しかったです。「チャーミングバック」はバックパーツごとにファスナーの色を変えるなど、細やかに作られていました。
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山下 隆生 |
今年はファッショングッズ部門全体のレベルが上がったと感じました。我々審査員は作品の細かいディテール、例えばステッチのきれいさや接着剤が残っていないかなど細かくチェックしているのですが、ひとつひとつが作り込まれた作品で、世界観を感じるものが多かったです。グランプリの「put on your jeans」はファッションを感じさせつつ、細かいディテールも凝っており、ウィットや面白さが一足に詰まった素晴らしい作品です。 |
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ハン アンスン |
「本当に咲く花柄ドレス」は、"プリファ"の機能性をわかりやすく表現しており、作品自体もかわいく、エレガントに表現できていたと思います。審査員からの評判もよかったです。
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木下 美伽 |
「a scene」は自分でも着たくなるような、文句の付けようのない美しい作品です。ジャガードの生地を使いつつ、対象アイテムの中でもハードな部材を使いながら、このようなエレガントな作品を生み出した作者の感性には驚きました。
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藤田 恭一 |
アワードというものは、「自分が作品を通じて何を伝えたいか」が重要ですので、もしかしたらデザイン画を考えた時点で作品の評価は決まっているかもしれません。その中でグランプリの「Element」は、"ソフィックス"というテープスナップを地道に織り込んだだけの作品です。いろいろな情報が散漫している中、シンプルさをひたすら追求している、その考え方が高い評価に繋がったと思います。
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