環境への影響最小化
YKKグループは、環境経営を推進し、本業を通じた持続可能な社会への貢献に取り組んでいます。
YKK(ファスニング事業)の詳細は「YKK統合報告書(This is YKK)」を、YKK AP (AP事業)の詳細は、「YKK AP環境報告書」を参照ください。
環境コンプライアンスの維持と向上
事業活動を行う上で、環境汚染を決して起こさないために、環境法規制はもちろん、より厳しい社内環境ルールを設け、遵守に努めています。また、社内環境ルールは常に見直すことで、向上を図っています。
CO2排出量の削減
地球規模の問題である気候変動を抑制すべく、YKKグループでは2050年カーボンニュートラルの実現を掲げ、あらゆる事業活動において温室効果ガスの削減に取り組んでいます。
SBT認定取得
カーボンニュートラルの達成に向け、YKKグループでは2030年にCO2排出量50%削減の目標を立てています。この目標に対し、YKKでは2021年3月に「1.5℃目標」として、YKK APでは2021年2月に「2℃目標」をグレードアップさせた「2℃を十分に下回る目標」としてSBT認定を取得しています。
YKKグループはものづくりの会社として、国内・海外の全拠点で生産の合理化、技術革新、再エネ導入等を通じて、気候変動の抑制に取り組んでまいります。
サプライチェーンを通じてのCO2排出管理
YKKグループでは、原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄にわたる全ての領域で環境負荷を低減するために、サプライチェーン全体におけるCO2排出量の算定を通じ、低炭素社会の実現に向け、サプライチェーンとの協働でCO2排出量削減に取り組んでいきます。
- ※算定方法等の詳細は、以下に掲載されています。
環境省グリーン・バリューチェーンプラットフォームの取組事例(YKK、YKK AP)
資源利用の削減・効率化
YKKグループでは、廃棄物を資源と考え、廃棄物の再資源化や製造工程における歩留まりの向上を通じ、世界の全拠点で循環型社会への貢献に取り組んでいます。2005年度には国内の生産拠点でゼロ・エミッションを達成しました。海外においても国/地域の事情を考慮しながら資源の再利用、再資源化の向上による埋立廃棄物量削減に取り組んでいます。今後も廃棄物総排出量の削減や再資源化率の向上を目指します。
排出事業者の社会的責任
産業廃棄物の適正な管理・処理管理を目的に電子マニフェストを導入しています。また、毎年、計画的に廃棄物処理委託業者に対し、チェックリストを基に、契約書やマニフェストの管理、廃棄物の保管・処理状況、環境・危機管理対策や周辺地域との関係などの現地確認をしています。
水リスクへの対応
YKKグループでは、グローバルに生産活動を行う上で、貴重な淡水資源を守るため、保全活動を進めています。製造工程における水使用量の削減や循環利用はもちろん、地域の特性に合わせた雨水の利用や地下水保全なども行っています。
水リスク評価
水リスク評価として、国内・国外の全製造拠点において、世界資源研究所(WRI)の「AQEDUCT(アキダクト)」を用いた水リスク評価を実施しました。現状、直ちに脅威となるリスクは確認できませんでしたが、今後も現地の状況を考慮した課題を明確化し、水リスクの低減に取り組みます。
「技術の総本山」として製造・開発拠点をおく富山県黒部市は、水に恵まれた土地です。この恵まれた水とYKKグループのお話。ぜひご覧ください。
化学物質の削減
YKKグループでは、化学物質の適切な管理・把握による製造と商品の安全性の維持と、使用量の削減による環境負荷の最小化に努めています。
また、法律や協定などの遵守はもちろん、土壌・地下水・大気・水域への地域環境保全および環境事故の未然防止活動など環境リスクの低減に努めるとともに、フロン類、アスベスト、土壌汚染およびPCBを環境債務として取り扱い、適正管理と処理を行っています。
オゾン層破壊・地球温暖化防止に向けた取り組み
YKKグループでは、フロン類使用製品のうち、特定フロン(CFC、HCFC等)について更新期限を定めたガイドラインを策定しています。フロン類にはオゾン層を破壊する性質があるものの他、大きな温室効果をもつものがあります。機器の計画的な更新を進めながら、YKKグループ全体でフロン類の排出低減に向けた取り組みをすすめていきます。