YKKがSBTiからネットゼロ目標の認定を取得 ~2050年度までにサプライチェーン全体で温室効果ガス排出量ネットゼロへ~

2025年01月09日

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷裕明、以下YKK)は、2050年度までにサプライチェーン全体で温室効果ガス(GHG)の排出量実質ゼロを達成するというYKKの長期目標が、国際的な団体「Science Based Targets initiative(以下SBTi)」によりSBTiネットゼロ基準を満たすと認定されました。なお「テキスタイル・アパレル・フットウェア・ラグジュアリーグッズセクター」においてのネットゼロ目標認定取得となります(※1)。

 YKKは2021年3月に、2030年度までにGHG排出量をScope1および2において50.4%削減、Scope3において30%削減(ともに2018年度比)するという短期目標についてSBTiの認定を取得しました(※2)。この度、2050年度までにGHG排出量をScope1および2において90%削減、Scope3において90%削減(ともに2018年度比)するという長期目標についてもSBTiの認定を取得したこととなります(※3)。ネットゼロ目標における残りの10%以内の排出量は炭素吸収や除去によりゼロとする必要があります。

 今回の認定取得を受け、YKKは「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」というYKK精神「善の巡環」のもと、「YKKサステナビリティビジョン2050」の実現に向けてサステナビリティへの取り組みの加速と深化を進めてまいります。

  1. ※1YKKは2024年12月2日にSBTiからネットゼロ目標の認定を取得しました。
  2. ※2,3目標のバウンダリには、バイオエネルギー原料からの土地関連排出量および除去も含まれます。

■YKK株式会社 執行役員 環境安全管理部長 前田 稔コメント

 YKKはサステナビリティを経営の中心に置き、より良い未来を共創するための取り組みを続けています。この度のSBTiからネットゼロ目標認定を取得できたことは、YKK精神である「善の巡環」という理念が具現化した結果であり、気候変動対策への強いコミットメントの証です。YKKでは「より良いものを、より安く、より速く、よりサステナブルに」を実現し、ソーシャルグッドな会社であり続けるために、環境に配慮した素材の選定から製造過程に至るまで、全てのプロセスで持続可能性を追求し技術革新を通じてネットゼロ目標達成に向けた取り組みを加速させています。これからも、パートナー企業やお客様と共に持続可能な社会の実現を目指して、より一層の努力を重ねてまいります。

■SBTiについて

 パリ協定に基づき、気候変動による世界の平均気温上昇を産業革命前と比べ1.5℃未満に抑えるために、企業が気候科学に基づく削減シナリオと整合した削減目標を設定し、認定を受けることを推奨する環境イニシアティブ。

■YKKのサステナビリティへの取り組み

■2021年3月15日 ニュースリリース
YKKの2030年度に向けた温室効果ガス削減目標 「SBTi」による「1.5℃目標」の認定取得