YKKの模倣品対策
模倣品の購入・使用に伴うリスクとは
模倣品は、お客様と消費者の双方に大きな被害をもたらします。
- 1模倣品は所定の性能を満たさず、使用者に健康被害等が生じる可能性
- 2模倣品は粗悪品が多く、破損等でお客様のブランドイメージ低下
- 3真正品の販売機会が失われ、健全な取引市場に及ぼす悪影響
- 4反社会的勢力等の資金源
- 5模倣品の粗悪な製造、廃棄に伴う環境問題
健康・安全への影響
模倣品には危険な材料が使われることがあり、人体へのリスクも無視できません。
- 欧州のREACH規制、米国のCPSIAなどの基準を満たさないケースを確認しております。
- 結果として、消費者や正規品メーカーなど事業者に深刻な問題を引き起こす可能性があります。
お客様へのお願い
正規ルートを通じて、必ず正規のYKK製品をご購入ください。
私たちのブランド保護活動の目的
お客様の保護
粗悪な模倣品の流通を阻止することで、お客様のブランドと、消費者からの信用を守ります。
ブランドを含む知的財産の保護
模倣品が、お客様のブランドおよびYKKブランドの価値を損なうことを防ぎます。
YKKの模倣品対策への取り組み
私たちの活動は次の5つの柱で構成されています。

- 1行政・司法対応
税関などの行政機関と連携して模倣品の差止や摘発を行い、必要に応じて訴訟などの法的措置を講じています。
- 2市場調査
世界各地で市場調査を行い、得られた情報を迅速な対策につなげています。
- 3インターネット監視
ECサイトやソーシャルメディアを継続的に監視し、不正な商標使用や模倣品販売を発見・排除しています。
- 4顧客との連携
顧客企業やパートナーと協力し、ワークショップや協働調査・協働摘発を実施。模倣品情報を共有し、消費者からのお問い合わせにも対応しています。
- 5啓発活動
社員研修や展示会での情報発信、外部キャンペーン参加を通じて、模倣品リスクやブランド保護の重要性を広く伝えています。
YKKは、こうした取り組みを通じて模倣品を排除し、世界中のお客様に安心して真正品のYKK製品をご利用いただける環境づくりを目指しています。
ブランド保護パートナーシップ(Brand Protection Partnership)
模倣品対策は1社で取り組むより関係者で連携した方がより効果を奏するものと考えます。
そこでYKKは取引先や関係省庁、その他、業界の垣根を越えた意見交換の促進を目的に「B.P.P.®(Brand・Protection・Partnership)活動」を2012年からスタートしました。以下に取組の一例をご紹介します。
- ※B.P.P.はYKK株式会社の登録商標です。
B.P.P.®ワークショップ
2012年に始まったB.P.P.® ワークショップは、業界内外の企業・行政機関・専門家と協力し、模倣品排除と真正品の流通確保を目指す取り組みです。ワークショップでは、具体的な模倣品対策の事例や最新の知見を共有し、参加者全員で効果的な対策を検討しています。これまでに累計49回以上開催され、延べ4,500名以上が参加しています。

意見交換会
お客様や業界関係者との意見交換会を定期的に開催し、現場で直面している課題や最新の模倣品情報を共有しています。
グローバルな取り組み
模倣品問題は国境を越えて拡散します。YKKは、税関での差止や合同セミナー、海外当局との協力を通じて、世界各地での模倣品排除を積極的に推進しています。

他団体との連携

特許庁、税関、国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)など様々な行政当局・団体と連携し、模倣品対策に取り組んでいます。
特許庁: https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/mohohin/campaign/kawanzo/
税関: https://www.customs.go.jp/mizugiwa/chiteki/pages/d_010/index.html
国際知的財産保護フォーラムと連携した知財啓発活動
Z世代向けの知財啓発イベント
2024年11月、国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)主催で、Z世代向けの知財啓発イベントが開催されました。「世界のニセモノ対策最前線!-知財で目指す、より良い社会-」をテーマに、世界の模倣品の潮流、それに対する企業の取り組み、正規品の良さと模倣品の危険性を、プレゼンやパネルディスカッション、展示を通じて知ってもらう内容です。IIPPFメンバーであるYKKも登壇しました。

