パッシブタウン第5街区 「2026年度グッドデザイン賞」を受賞
2026年10月15日
YKK 不動産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:志水宏朗)が富山県黒部市に整備したパッシブタウン第5 街区が、このたび「2026 年度グッドデザイン賞」※1 を受賞しましたので、お知らせいたします。
第5 街区は、近代木造建築の世界的パイオニアであるHermann Kaufmann(ヘルマン・カウフマン)氏が設計を手掛けた日本国内初の建築物です。木材使用量の87%に富山県産材を使用し、寄棟屋根と木質外装で構成されています。さらに、前期街区でのエネルギー消費量の検証結果を踏まえ、パッシブタウンでは初めて東西南北にバルコニーを設けたタワー型の建物となっています。
<デザインのポイント>
・建物の中高層化により地上に広い緑地を確保し、居住者に周辺の豊かな景観を楽しめる住環境を提供するとともに、これをパブリックスペースとして地域に開放している。
・木造の耐火建築を新たに開発することで、従来は全て鉄筋コンクリート造であった中高層住宅を木造化し、建築の脱炭素化を図った。
・太陽光や太陽熱の再生可能エネルギーの活用に加え、Power to Gas※2を導入し、エネルギーの自立を図っている。
<審査員の評価コメント>
持続可能な社会における集合住宅のあり方を、長期間にわたって模索し続けてきた取り組みの最終段階の計画である。これまでの知見が存分に発揮された緻密で全方位的なデザインは、圧巻である。新たなエネルギー供給の仕組み、短期間で施工できる構造計画、開かれた耐火木造構法など、これからの時代に必要な取り組みを完成度高く実現している様は、見事である。さらに地域に開かれたランドスケープデザインや地域還元施設など、地域の人々にも愛される公共性を体現していることも高く評価したい。このような計画が今後より汎用性を高め、様々な地域に波及していくことを期待したい。
<施設概要>
| 【名 称】 | パッシブタウン第5街区 (所在地:富山県黒部市三日市4016番地1) |
| 【施 主】 | YKK不動産株式会社 |
| 【設 計】 | 基本計画・基本設計(建築) HK ARCHITEKTEN (Hermann Kaufmann + Partner ZT GmbH) |
| 基本設計(構造・設備)・実施設計 株式会社竹中工務店 | |
| ランドスケープ設計 設計組織プレイスメディア | |
| 【施 工】 | 株式会社竹中工務店 |
| 【竣 工】 | 2025年3月 |
| 【敷地面積】 | 16,278㎡ |
| 【延床面積】 | 8,983㎡ |
| 【構造・規模】 | 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、地下1階、地上7階 |
※1 旧通商産業省によって1957年に設立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。 https://www.g-mark.org/learn/what-is-gda
※2 再生可能エネルギーの余剰電力を活用し、水の電気分解により水素を生成し、これを貯蔵して利用する技術。
