YKK、CDP「気候変動」で3年連続の最高評価「Aリスト」に選定
2025年12月11日
YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松嶋耕一、以下YKK)は、国際環境非営利団体CDP(※1)による2025年実施の「気候変動」に関する調査において、最高評価の「Aリスト」企業に3年連続で選定されました。
YKKは、「YKKサステナビリティビジョン2050」の「気候」テーマのなかで、2050年までに「気候中立」達成を掲げています。自社およびサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量を2050年までにScope1+2において90%削減、Scope3において90%削減(ともに2018年度比)とするネットゼロ目標を「SBTイニシアティブ」に認定され、全社的な削減に向けた取り組みを強化しております(※2)。
この度の選定はYKKの気候変動に対する取り組みと透明性の高い情報開示が高く評価されたと捉えています。
YKKでは引き続き、お客様や地域社会と連携しながら、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出削減を加速させ、持続可能な社会の実現に努めてまいります。
■YKK株式会社 常務執行役員 環境・安全・施設管理部長 前田 稔コメント
YKK精神「善の巡環」-他人の利益を図らずして自らの繁栄はない-の思想の下、YKKでは第7次中期事業方針「ONE YKKによる持続可能社会実現への貢献」に取り組んでいます。2024年12月には「SBTイニシアティブ」よりネットゼロ目標の認定を取得し、2050年度までにサプライチェーン全体で温室効果ガス排出量をネットゼロにするため、環境に配慮した素材の選定から製造過程に至るまで、全てのプロセスで持続可能性を追求し技術革新を通じた取り組みを加速させています。今後も環境に配慮されるお客様やサプライヤーの皆様など、幅広いステークホルダーからの信頼に応えるべく、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減と環境負荷の低減を推進してまいります。
- ※1 CDP:企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体。2000年の設立以来、資本市場と企業の購買力を活用することで、企業が環境影響を開示し、温室効果ガスを削減し、水資源や森林を保護することを促進する取り組みを先導している。環境活動に関する質問書を企業に送り、その回答内容について分析・評価を行っている。近年、CDPを通じてデータを開示する企業の数は増加傾向にある。
- ※2残りの10%以内の排出量は炭素吸収や除去等によりゼロとする必要があります。
■「YKKサステナビリティビジョン2050」と達成状況
2050年までに「気候中立」と「自然との共生」の実現を達成するためのYKK株式会社の持続可能性目標。「気候」「資源」「水」「化学物質」「人権」の5つのテーマと、関連する10項目のSDGsの達成にむけて取り組むとともに、YKK統合報告書「This is YKK」にて、毎年その達成状況を開示しています。
■YKK精神「善の巡環」とサステナビリティ
YKKは、本業を通じた持続可能な社会の構築・実現を常に追求し続けています。こうした企業活動のすべての根幹にあるのがYKK創業者𠮷田忠雄の企業精神「善の巡環」です。「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という思想は、社会や顧客・関連業界、そして社員と共に栄え続けようとするYKKの企業精神を鮮明に表しており、サステナビリティと非常に親和性の高い考え方であると捉えています。
𠮷田忠雄は、この企業精神の本質を、さまざまな言葉によって繰り返し社員に伝えてきました。「善の巡環」につながる「事業とは橋を架けるようなもの」と説いた言葉は、社会全体の利益を図らない限り、自らの繁栄もないという、SDGsの考え方に通じます。「清らかな湧き水のごときものづくり」「工夫で活かせばゴミも立派な資源に」という言葉は、環境配慮につながり、「大樹より森林の強さを」という言葉は、人権と個性への尊重につながります。創業者の言葉が話された当時と今とでは状況や背景は大きく異なりますが、創業者の時代から、サステナビリティと親和性の高い思想が経営の根幹にあり、90年以上たった今の時代においてもそれは継承され続けています。