ファスナー開閉を遠隔操作できる「自走式ファスナー」を商品開発 ~太陽工業株式会社のエアーテントに取り付けたファスナー試作機で稼働確認~
2025年04月24日
YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松嶋耕一、以下YKK)は、テント用をはじめとする産業資材向けにファスナーの開閉を遠隔操作できる「自走式ファスナー」を開発しております。
「自走式ファスナー」は、歯車とモーターを内蔵した自走ユニットをファスナーに後付けし、有線方式のコントローラーで操作することで、遠隔でファスナーの開閉が可能です。
この度、太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村祐己、以下:太陽工業)と協働し、太陽工業の枚方工場でファスナー試作機の実証試験を行いました。

自走式ファスナー(①屋外実験)
https://youtu.be/mWKhSrsj3V0

自走式ファスナー(②屋内実験)
https://youtu.be/-v283Og5DLw
■自走式ファスナー試作機実験概要
実験実施 | 2025年2月 |
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開発主体 | YKK |
実験協力 | 太陽工業 |
実験内容 | ①屋外実験 5メートルの膜に自走式ファスナーを接合。膜が分離した状態で上から吊るし自走式ファスナーのスイッチを入れると、約40秒で5メートルの膜がつながり実験成功。 ②屋内実験 幅4m×奥行4m×高さ2.5mのマク・クイックシェルター2基に自走式ファスナーを接合。自走式ファスナーのスイッチを入れると、人では届かない天井部を含めて、2張りのテントが約50秒でつながり実験成功。 |
実験公開 | 2025年4月24日 |
高所作業など過酷な場面においても、ファスナーは人の手によって開閉しなければなりません。産業分野のファスナー開閉作業においては安全面における配慮が必要で、作業は熟練者に頼る必要があり、作業時間もかかっておりました。「自走式ファスナー」はこれらお客様の課題を解決する商品になりうると考えております。今後、実証試験で得た知見を活かし、実用化に向けて開発を進めます。
これからも皆様からの声に耳を傾け、直接取引があるブランドホルダーや縫製業者様などのお客様、そしてファスナーやスナップ・ボタンなどのファスニング商品を実際にご使用いただく最終消費者の皆様へ“わくわく”する商品もお届けできるよう営業・開発・製造一体で魅力的な商品開発を進めてまいります。YKKは世界中のより多くの人々へファスニング商品をお届けし続けます。
<ご参考>
■太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。