YKK株式会社 統合報告書「This is YKK 2023」発行 ~温室効果ガス排出量 46.9% 削減の他、「YKKサステナビリティビジョン2050」の進捗状況を報告~

2023年08月01日

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷裕明、以下YKK)は、この度、YKK精神「善の巡環」を根幹とした経営・事業活動、ならびに、サステナビリティへの取組みについて、財務情報と非財務情報を統合的にまとめた統合報告書「This is YKK 2023」を発行したことをお知らせします。

 YKKは、2050年までに「気候中立」を達成するための持続可能性目標「YKKサステナビリティビジョン2050」のもと、「気候」「資源」「水」「化学物質」「人権」の5つのテーマと関連する10項目のSDGsの達成にむけて取り組んでおり、その進捗状況を本報告書にて開示しております。また、環境・社会・ガバナンス・財務に関する詳細データは「データブック」にて開示しています。なお、YKKでは2019年にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しており、TCFDが提言するフレームワーク(「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」)の4項目に基づいた情報開示をしております。

 YKKは、今後もステークホルダーの皆様との積極的な相互コミュニケーションを重視し、事業活動を通して、持続可能な社会への貢献を目指してまいります。

統合報告書「This is YKK 2023」ならびに「データブック」は、YKKウェブサイトからご覧頂けます。
https://www.ykk.co.jp/japanese/corporate/csr/eco/report/index.html

■「YKKサステナビリティビジョン2050」目標達成に向けた2022年度活動実績

【気候】

  • 温室効果ガスの排出量をScope 1, 2で46.9%削減、Scope 3で20.9%削減(基準年2018年比)
  • 購入電力100%再生可能エネルギー化を世界31拠点で達成(前年度比20拠点増)

【資源】

  • ファスニング製品の繊維材料に持続可能素材(リサイクル材、植物由来材料など)を使った商品の割合26%(前年度比14ポイント増)
  • 持続可能な形態の梱包材への切替え実績27.6%
  • 埋立廃棄物量6,282トン(前年度比525トン削減)
  • 廃棄物の再資源化率87.3%(前年度比0.3ポイント増)
  • 再資源化率90%達成の目標年を、2030年から2025年に前倒し

【水】

  • 取水量 10,086千トン(基準年2018年比1,338千トン減)
  • ZDHC(有害化学物質ゼロ)のファスナーやボタンを対象にしたガイドラインの作成に向け、ZDHCと協働していくことを決定

【化学物質】

  • 自社基準(YKK RSL(※1))年次改定に、顧客の要望に基づきAFIRM(※2) RSLと法規制対応としてPFAS(有機フッ素化合物)を追加
  • 製造工程で使用する化学物質の管理にZDHC MRSL(※3)の適用を決定
  • 新規商品開発や材料変更時の規制物質管理を開発フローへ落とし込み
  • OEKO-TEX® STANDARD 100認証の定期更新を実施
  • 新めっき技術 AcroPlatingアクロプレーティング® で生産する商品拡充

※1:Restricted Substances List(制限物質リスト)

※2:Apparel and Footwear International RSL Management Group(アパレル&フットウエア国際RSL管理グループ)

※3:Manufacturing Restricted Substances List(製造時使用制限物質リスト)

【人権】

  • YKKグローバルコンプライアンス基準(YGCC)のセルフチェック/監査を対象全拠点で実施
  • YKKグローバルコンプライアンス基準(YGCC)監査項目および対象の見直し・修正
  • YKKグループ人権方針の改定

「This is YKK 2023」主な掲載内容

 「善の巡環」とサステナビリティ/トップメッセージ/トップダイアログ/「善の巡環」と価値創造/第6次中期事業方針と事業戦略/「YKKサステナビリティビジョン2050」目標達成に向けた2022年度活動実績、2023年度以降の計画/経営理念浸透活動/ガバナンス/財務・非財務ハイライト

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