パッシブタウン第4期街区 建築計画概要
2021年04月14日
YKK不動産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林聖子)は、パッシブタウン建設予定地(富山県黒部市)にて、本日第4期街区の安全祈願起工式を挙行し、計画概要を発表しました。
パッシブタウンは、エネルギー消費に過度に依存せず、黒部の自然エネルギーを最大限に活かしたパッシブデザインによる持続可能な社会にふさわしいローエネルギーの「まちづくり・住まいづくり」を提案する取り組みです。第1~3街区ではパッシブデザインを用いた集合住宅の建築を進めてきましたが、第4期街区でもパッシブデザインを駆使して、YKKグループ事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」の建築に挑戦します。この新施設では、子どもたちの健やかな成育環境を整備し、脱炭素への貢献および※1ZEBの達成を実現します。
<YKKグループ事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」建設の経緯>
~より豊かな自然環境と、より健やかな成長環境を提供出来る保育園へ~
YKKグループでは、出産した社員の早期職場復帰や、子育てがハンデとならない働き方に応えられるよう、2016年4月、パッシブタウン第1街区商業棟に事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」を開所、運営してきました(事業主体:YKK/運営主体:社会福祉法人あいじ福祉会 別紙4参照)。このたび送迎時の安全性確保、自然と触れあえる保育に適した環境の一層の向上、入所希望者の増加傾向への対応などを目的に「たんぽぽ保育園」を第4期街区に移転建築し、子どもたちが豊かな自然と触れあい健やかに成長できる環境を新たに整えます。開所は2022年3月の予定です。
<設計コンセプトと建築計画の主なポイント>
①ランドスケープに呼応した伸びやかな空間の実現
- ・子どもたちの五感をはぐくむ、おおらかで変化に富んだ、自然環境に連続する空間
- ・多様な保育を支える、木構造の屋根をいただいた、ひとつながりの大空間
- ・保育士がどこからでも見守ることができる安全な平面計画
②パッシブタウンにふさわしい保育園の温熱環境の追求
- ・パッシブデザイン、高性能外皮によるエネルギー抑制と太陽光発電利用によるZEB達成
- ・自然通風と機械換気で、施設を利用する子どもたちに※2新鮮な空気を届けつつ、室内の温熱環境維持とエネルギー消費量抑制を同時に実現する建築/設備計画
- ・室内温熱環境などの年間変移を※3複数の指標を用いてシミュレーションした建築計画
- ・YKK APにて作成した窓の詳細データを※4BIMで活用することで、設計と環境シミュレーションが連携し、最適な窓位置や種類などを詳細に検証できる技術の採用
③地域につながる木造建築
- ・地場産木材活用で良質な子どもの成育環境を実現すると同時に、脱炭素化に貢献(木造建築物内へのCO2固定と、地元の新川森林組合と共同の植林および間伐計画推進によるCO2吸着で、森林保全サイクルを実現)
※1~4は別紙参照