黒部事業所 旧アルマイト工場取り壊しにともなう土壌調査結果と今後の対応について

2020年12月21日

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区)は、黒部事業所(富山県黒部市吉田200)での環境整備に伴い、同事業所内の旧アルマイト工場取り壊し工事を行うため、土壌汚染対策法に基づき、土壌調査を実施しました。調査の結果、土壌汚染対策法の基準を上回る特定有害物質が検出されたため、富山県に調査結果を報告、本日、要措置区域*1の指定を受けました。

*1 健康被害が生じるおそれがあるため汚染の除去等の措置が必要と指定された区域

 敷地内の土壌調査の結果、一部地点(表層から深さ1.25mの区間)で溶出基準量を超えるトリクロロエチレンおよび六価クロム化合物が検出されました。尚、検出地点の土壌深部(深さ1.25mから10mの区間)及び検出地点周辺の地下水調査の結果、基準を超える有害物質は検出されませんでした。(検出地点および地下水調査地点の場所は別紙1参照)

≪土壌調査結果(溶出量)≫
・トリクロロエチレン(詳細は別紙2):土壌溶出量基準0.03mg/L以下
 表層~1m地点 :0.048 mg/L    / 深さ1~10m:基準値以下
・六価クロム(詳細は別紙2):土壌溶出量基準0.05mg/L以下
 表層~1.25m地点 :0.054~0.35 mg/L / 深さ1.25~10m:基準値以下

 当該建屋は1964年~65年に建設、当初はファスナー材料の選別工程として稼働、その後1968年~2008年まで建材事業のアルマイト工程として稼働し、その後は建材の倉庫でした。薬品使用履歴を調査した結果、過去に今回検出された有害物質を当該建屋で使用した実績はありませんでしたが、近接する工場では1995年頃まで使用実績があることがわかっており、因果関係について現在調査中です。
 尚、土壌汚染箇所の下流域にあたる地下水を調査した結果、いずれも有害物質は検出されませんでした。よって有害物質の事業所外部への流出はなく、周辺の生活環境への影響はないものと判断しております。
 今後、汚染が確認された範囲の土壌は、関係法令に従い適正に処分致します。また、関連工事を進めるにあたり、近隣にお住いの皆さまにはご迷惑をおかけすることのないように、対応してまいります。