黒部事業所 古御堂工場における土壌調査結果と今後の対応について

2020年01月31日

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区)は、黒部事業所(富山県黒部市吉田200)での再構築を目的に、同事業所内にある古御堂工場敷地にて工事を行うため、土壌汚染対策法に基づき土壌調査を実施しました。調査の結果、土壌汚染対策法の基準を上回る特定有害物質(六価クロム化合物)が検出されたため、富山県に調査結果を報告し、本日、要措置区域※1の指定を受けました。

※1 健康被害が生じるおそれがあるため汚染の除去等の措置が必要と指定された区域

 敷地内の土壌調査の結果、一部の地点(表層から深さ1mの区間)で溶出量基準を超える六価クロム化合物が検出されました。なお、検出地点土壌深部(深さ2mから10mの区間)および検出地点周辺の地下水調査の結果、基準を超える六価クロム化合物は検出されませんでした。(検出地点および地下水調査地点の場所は別紙参照)

≪土壌調査結果(溶出量) 基準値:0.05mg/L未満≫

地点①表層部(50cm)0.06mg/L
深さ1~10mの区間未検出(0.02mg/L未満)
地点②表層部(50cm)1.30mg/L
深さ1m0.94mg/L
深さ2~10mの区間未検出(0.02mg/L未満)

 六価クロム化合物の溶出量基準値超えが土壌の表層近くのみであること、および周辺部の地下水が基準に適合していたことより、六価クロム化合物は工場外部へ流出しておらず、周辺の生活環境への影響はないものと判断しております。

 なお、検出地点の建屋では六価クロム化合物の使用履歴がなく、汚染の原因は特定できておりません。また、古御堂工場敷地内では検出地点と別の場所にて、1988~1994年の間、アルミファスナー着色を目的として六価クロム化合物(クロム酸)を使用しておりました。  今後、汚染が確認された範囲の土壌は、関係法令に従い適正に処分致します。また、関連工事を進めるにあたり、近隣にお住いの皆さまにはご迷惑をおかけすることのないように、対応してまいります。