ニュースリリース

2020年10月30日 
YKKのファスナーAQUASEAL®を使用した防水シートで水中工事の新工法を開発
~新工法により工事費・工期それぞれ約2割減を実現~

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷裕明、以下YKK)は、この度、当社の防水ファスナーAQUASEALアクアシール®(※1)が、水面下の既設橋脚の補修・補強工事および水門調査など、水中作業を要する公共工事に適用できる新工法「仮締切かりしめきり防水ぼうすいシート工法」に採用されましたことをお知らせします。

 昨今の人口減少や少子高齢化の影響を受け、水中施工の際に作業を行う潜水士が減少傾向にあることに加え、現状は、工事現場の条件(水中の透明度、流速、水温等)によって受ける工期、コスト、安全性の面での効率低下への影響、水中で使用した資材の撤去後に発生する付着物の除去、変形補修といった困難な作業、資材を再使用した場合にも高額な整備費用が発生するという課題があります。

 この新工法「仮締切防水シート工法」は、技術の向上によって合理的に課題を解決することを目的に開発され、防水が必要な建設・土木関連工事などに応用が可能であることから、2020年9月に新技術情報提供システム「NETIS(NEW TECHNOLOGY INFORMATION SYSTEM)」(運用:国土交通省)に登録されました。現在、「NETIS」公式サイトにて一般公開しています。

 新工法「仮締切防水シート工法」は、仮締切(水の流れを一時的に遮断する目的で作られる仮の構造物)枠内をドライ環境にするため、ライナープレート(※2)の外側面に防水シートを被覆して止水する工法です。従来は潜水士の水中施工による仮締切用ライナープレートの組立工法を用いることが一般的でしたが、新工法では組み立て済みのライナープレートの外側に防水性能のあるファスナーAQUASEAL®を活用した防水シートを被覆します。この防水シートは分割施工が可能なため、潜水士による水中作業を極小化することができ、加えて水中施工の工程軽減やライナープレートの再使用による経済性の向上、更には水中施工の際の潜水病発症リスクの低減といった安全性が向上し、約2割の工事費・工期短縮(※3)に繋がります。

 今回の「仮締切防水シート工法」は、民間企業4社(アザイ技術コンサルタント株式会社、アジア海洋株式会社、三国屋建設株式会社、YKK株式会社)による共同開発で、YKKは防水シートの開発において仕様、連結用ファスナー、防水シート生地の選定で技術を活かした提案を行いました。

 YKKは今後も持続可能な社会への貢献を目指し、お客様のご要望にお応えする新たな価値を創出する商品を提供してまいります。

■(※1)防水ファスナーAQUASEAL®:VISLONビスロン®タイプの柔軟性、操作性を高めた防水ファスナーです。
この「仮締切防水シート工法」ではサイズ10号(10 VFWB 気密保証値(生産時)0.03MPa)が採用されています。

https://www.ykkfastening.com/japan/product/vf/aquaseal.html

■(※2)ライナープレート:薄い鋼板に波付け加工し、4辺に連結用フランジを取り付けた建設資材の一つで、複数枚を組み合わせて筒状にして使われます。主に立坑・深礎工・地すべり対策工・トンネル覆工などの用途に用いられています。

■(※3)アザイ技術コンサルタント株式会社による試算

■新技術情報提供システム「NETIS」
https://www.netis.mlit.go.jp/netis/

【ドライアップ、仮締切設置完了図】

ダウンロード

ダウンロード

ダウンロード

ダウンロード

「仮締切防水シート工法」水中作業の様子

※画像データはテキストリンクよりダウンロードいただけます

ページの先頭へ