ニュースリリース
2015年11月9日
YKK株式会社 2015年度第2四半期連結決算のポイント
YKKグループの2015年度第2四半期連結累計業績は、売上高は3,785億円(前年同期比6.5%増)、営業利益は387億円(前年同期比3.1%増)、経常利益は404億円(前年同期比5.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は260億円(前年同期比4.0%減)となりました。
ファスニング事業を取り巻く事業環境は、欧州は景気が緩やかに回復し、米国経済は堅調に推移していますが、中国経済は株価下落やGDP成長率低下など景気減速の動きが見られ、成長を続けるアジア新興国などの縫製地は政情不安の要素も含んでおります。
このような事業環境のもと、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は、アジア地域において中国からの縫製移行に対する捕捉や納期等のサービス強化による増販、また北中米地域における米国景気の好調を享受した自動車分野の販売、日本では高級鞄分野の販売が好調に推移したことにより、1,763億円(前年同期比10.3%増)となりました。営業利益は、中国・欧州地域における販売ボリュームの減少や操業度の低下、中国・アジア地域における次年度以降を見据えた前倒しの投資や、労務費単価上昇による固定費増等の減益要因があったものの、北中米・アジア地域の販売好調によるボリューム増加、並びに継続的なコスト削減や銅や亜鉛など原材料単価下落等の増益要因に加え、為替換算の影響が大きく、356億円(前年同期比9.4%増)となりました。
またAP事業では、国内においては、新設住宅着工戸数が昨年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響が薄れ、3月より前年同月比で7ヵ月連続の増加となり、4-9月は471千戸(前年同期比6.9%増)となりました。また前年同期と比較してアルミニウム等の原材料価格の上昇がありました。このような事業環境のもと、断熱性能の高い樹脂窓の開発・販売強化、さらに提案営業を推進してまいりました。一方、海外においては、中国、アジアの不動産市場の停滞等ありますが、全体として安定した収益を確保しております。この結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は1,983億円(前年同期比3.0%増)、営業利益は107億円(前年同期比15.0%減)となりました。