ニュースリリース
2014年10月29日
YKK株式会社 工機工場(ファスナー専用機械部品工場)の建設
~ 「窓のある精密機械工場」への挑戦 ~
YKK株式会社(本社:東京都千代田区、資本金:119億9,240万500円)は、ファスニング事業・AP事業の専用機械・ラインを開発・製造する工機技術本部において、「工機工場」(ファスナー専用機械部品工場:富山県黒部市吉田200)を建設します。
「工機工場」は、YKKの技術の中枢である工機技術本部が、今後も黒部を中軸として将来のものづくりの進化に対応していくために、「社員が自ら考え、進化し続ける」ことをコンセプトとし、5年後10年後を見据えた将来の改善・改良、進化に対応できる自動化ラインとそれを実現する、フレキシビリティを備えた工場にすると共に、精密機械部品の安定生産を担保するための高度な温度・湿度・振動管理の実現と自然採光を積極的に導入し社員の働きやすさを両立する、「窓のある精密機械工場」へ挑戦します。
また、環境面では自然エネルギー(光、水)を積極的に取り込み、自然採光や富山県黒部扇状地の地下伏流水(表層地下水の地中熱)の活用等を通して、使用エネルギーを従来から25%削減すると共に、使用する工業用水量を70%削減します。
建設にあたっては、築50年が経過している既存の工場を取り壊した跡地に建設し、工場の生産効率向上として製造工程の見直しにより機械部品の製造工程面積を従来の4万m²から50%減の2万m²にすると共に、分散している製造ラインの集約と機械組立ラインを直結させ、受注から出荷までの一貫生産工場を構築することで、生産リードタイムを50%短縮、生産コストを20~30%引き下げることを目標としています。
![]() 工機工場(ファスナー専用機械部品工場)完成予想図 (2.59MB) |
<工機工場(ファスナー専用機械部品工場)の概要> | ||||||||
名称 | : | 工機工場(ファスナー専用機械部品工場) | ||||||
所在地 | : | 富山県黒部市吉田200 | ||||||
生産品目(※) | : | YKKファスニング事業向け生産ラインにおける専用機械部品、及び金型等
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参考(※) | : | YKKファスニング事業における工機製設備の稼働台数40,000台 専用機械 2,000台/年(別工場で生産) |
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※2013年度の実績概算に基づく |
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<工事概要> | ||||||||
延床面積 | : | 26,069m² | ||||||
構造・階数 | : | 鉄骨造・地上2階 | ||||||
着工 | : | 2014年12月 | ||||||
操業 | : | 2016年4月予定 | ||||||
投資額 | : | 78億円(設備投資含む) | ||||||
主な設備 | : | ファスナー専用機械 部品生産ライン、金型部品生産ライン | ||||||
設計・施工 | : | 株式会社 竹中工務店 |
<ポイント> | |||
■ | 社員が自ら考え、進化し続ける | ||
◇ | 「フレキシビリティ」を備えた工場 | ||
・ | 5年後10年後を見据えた上で将来の改善・改良、進化も対応できる自動化ラインの導入とそれを実現する工場設計 | ||
◇ | 「窓のある精密機械工場」への挑戦 | ||
・ | フレキシビリティを備えた上で精密部品の安定生産を担保するための効率的で最適な温度・湿度コントロール | ||
・ | 振動そのものを減衰すると共に、発生した振動を伝えない構造 | ||
・ | 自然採光を積極的に取り入れ、社員の働きやすさを追求 | ||
■ | 使用エネルギーの削減 | ||
◇ | 自然採光や富山県黒部扇状地の地下伏流水(表層地下水の地中熱)の積極活用等を通して、使用エネルギーを従来から25%削減、使用する工業用水量を70%削減 |
以上