ニュースリリース

2014年5月26日 
YKK株式会社 2013年度 連結決算のポイント

I.YKKグループ連結業績
 当社グループは、2013年度を初年度とする第4次中期経営計画を実行に移してまいりました。この第4次中期経営計画は、2011年6月に当社及びYKK AP㈱に新たに会長と社長が就任し、経営体制を変更した後に初めて策定された中期経営計画であり、中期事業方針として当社は「『技術の進化と革新』-既存ビジネスの進化と革新による量的成長」を、YKK AP㈱は「商品力・提案力によるAP事業の持続的成長」を掲げました。当社グループは、事業環境の激しい変化の中で、工機技術本部を含むファスニング事業を中核とする当社とAP事業を中核とするYKK AP㈱の両社がより迅速な意思決定を行い、工機技術本部が両事業を技術力で支えながら、当該中期経営計画に基づき事業を推進してまいりました。
 その結果、当社グループの当期連結業績は、ファスニング事業、AP事業ともに増収増益を達成し、売上高は前期比21%増の6,969億円、営業利益は前期比81%増の630億円、経常利益は前期比96%増の660億円、当期純利益は前期比37%増の449億円となりました。

II.事業別連結業績
(ファスニング事業)
 ファスニング事業を取り巻く事業環境として、世界的な景気の緩やかな回復や、経済成長に伴う個人消費の拡大が見られたほか、衣料品のデフレや新興国の成長に伴い低価格志向市場が拡大しました。また、中国からアジアの他国への縫製市場の移行が継続し、アパレル部材調達における短納期、多様な品揃えへの要求が高まりました。
 このような事業環境の下、当期のファスニング事業は、前期から継続していたスポーツアパレル・アウトドア分野の顧客による在庫調整が一巡したことに加え、欧州地域を中心とした高級品分野向けや中国内需向けで拡販施策が実を結び、増収増益を達成しました。
 地域別に見ますと、すべての地域で増収を達成することができました。具体的には、北中米は、主に米国の財政緊縮により官需分野が不振でしたが、為替変動の影響等もあり増収となりました。南米では、主力のジーンズ分野が堅調に推移しました。EMEA(欧州・中東・アフリカ)は、高級品分野で商品開発・サービスの充実などが奏功したことに加え、YKKトルコ社を中心にファストファッション顧客への販売も好調に推移しました。中国は、内需顧客への価格・納期・サービス対応強化などの拡販施策により、またアジア(中国・日本を除く)地域は、スポーツアパレル・アウトドア顧客の在庫調整が収束したことや中国からの縫製移行に伴う顧客の需要を着実に捕捉したことにより、好調な販売を維持しました。日本においても、大手顧客向けの販売促進活動を積極化したほか、高級鞄向け市況の改善などの結果、業績は回復に転じました。
 その結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前期比29%増の2,886億円となりました。営業利益は、主に中国・アジア地域における労務費単価の上昇や生産増加に伴う製造固定費増加が減益要因となりましたが、販売ボリューム増加及び操業度の向上、新規設備導入による生産性向上や材料調達方法変更などの継続的なコストダウン、銅・亜鉛などの原材料価格低下などの要因で大幅な増益となり、前期比73%増の498億円となりました。

(AP事業)
 AP事業を取り巻く事業環境として、国内は政府による経済対策、金融政策を背景に円安・株高が進行し、企業収益や消費動向も改善したことに加え、消費税増税前の駆け込み需要などにより、日本国内の新設住宅着工戸数が2013年4月~2014年3月で98万7千戸(前期比10.6%増)となりました。また、昨今の電力需要問題を受け、住環境における省エネ性能がこれまで以上に重要視されました。海外は、米国では改善傾向の雇用情勢や住宅投資の持ち直しにより緩やかな回復傾向が見られ、新興国では継続的に市場が成長しました。
 このような事業環境の下、当期のAP事業は、2013年度よりスタートした第4次中期経営計画に基づき、以下の重点施策に取り組んでまいりました。
  「窓事業の拡大」では全国13都市でAPWフォーラム・窓フォーラムを開催し、住宅業界関係者の皆様に建築における窓の果たす役割、重要性を伝えてまいりました。また、製造供給拠点の拡充に向け、東北事業所窓工場、六甲窓工場の新設準備を進めてまいりました。「リフォーム分野の強化」では、2010年4月にスタートした「MADOショップ」を軸として、各ショップの質の向上を図りながら多様なニーズへの対応に取り組んでまいりました。「エクステリア商品力の強化」では、デザイン、機能を重視した商品の拡充を図ってまいりました。「ビル事業の強化」では、住宅用商品としてご好評いただいております「スマートドア」のビル用商品への展開や、集合住宅向けに「サービス付き高齢者向け住宅」を新規ターゲットとして設定するなど、差別化商品の提案により受注を拡大してまいりました。また、改装に特化した商品・工法を展開することで、オフィスビルや集合住宅の省エネ性能を高める提案活動に注力してまいりました。「海外AP事業の拡大」では、商品技術力をベースに各国・各地域の気候・風土に合わせた商品開発により、着実に事業拡大を進めております。「YKK AP FACADEブランドの構築」では、3Dや動画を活用したプレゼン活動やプロジェクトマネジメント体制の構築に取り組んでまいりました。
 その結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前期比17%増の4,033億円となりました。営業利益は、原材料価格の上昇等がありましたが、売上増加の影響や製造コストの削減等に取り組んできた結果、前期比58%増の294億円となりました。

(その他)
 その他の事業については、アルミ製錬事業、国内不動産事業等を行っております。
 その他の事業の売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前期比4%増の574億円となりましたが、営業損益については、前期より13億円減少し3億円の営業損失となりました。

2014年3月期 決算短信(連結)はこちらをご覧ください。

以上

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