ニュースリリース
2013年6月10日
YKK茅堂社宅跡地再開発事業『パッシブタウン黒部モデル』発表会開催
日本初のパッシブタウン、黒部市三日市に。
YKK株式会社(※1) は、同社が所有する茅堂社宅跡地(富山県黒部市三日市)に、ローエネ時代を先駆ける『パッシブタウン黒部モデル』の開発マスタープランを発表した。
事業主体は、YKKグループの中核会社であるYKK不動産株式会社(※2)。
YKK不動産(株)が開発する『パッシブタウン黒部モデル』は、エネルギー消費に過度に依存せず、太陽や風、黒部特有の水など、黒部の自然エネルギーを最大限に活かす「パッシブデザイン」による、これからの持続可能な社会にふさわしいローエネルギーの「まちと住まい」づくりを目指す取り組み。
YKKグループは、事業活動および企業としての社会的責任(CSR)と地域貢献の一環として、東日本大震災以来、事業所内外のエネルギー問題に積極的に取り組んでおり、『パッシブタウン黒部モデル』を新たなエネルギー時代に向けた提案として最重要事項と位置付け、今後注力していく。
このたび、そのマスタープラン(開発基本指針)を公表した。
開発のスケジュールは、平成27年(2015年)の北陸新幹線開業にあわせて第一期を完成させることとし、計画全体では平成37年(2025年)までに完成する予定。
規模は、総住戸数約250戸、総入居者数約800人を予定している。
本開発が、「住みたいまち黒部」のまちづくりと、地域活性化の一助となることを期待している。
(※1)YKK株式会社
本社:東京都千代田区神田和泉町1番地 |
社長:猿丸雅之、資本金:119億9,240万500円 |
(※2)YKK不動産株式会社
本社:東京都千代田区神田和泉町1番地-19 |
社長:吉田忠裕、資本金:1億8千万円 |
【マスタープラン骨子】
■ | 開発の目的 エネルギー消費に過度に依存せず、太陽や風、水など、黒部の自然のポテンシャルを最大限に活かした21世紀の持続可能な社会にふさわしいローエネルギーの「まちと住まい」をつくる。 |
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■ | 開発経緯
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■ | 構成と位置付け 目的と方針、環境インフラ計画、敷地計画、建築計画、など、開発全体の基本要件を明らかにし、長期計画における一貫したガイドラインとして活用。(ただし、時代変化、事業環境に応じて適宜見直す) |
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■ | 開発者 YKK内プロジェクトチーム マスタープランナー(専門家)
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■ | 開発概要
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■ | パッシブデザインとは 1970年代半ば頃から考案された換気、暖冷房に使用される在来エネルギー(ハイエネルギー)の消費を抑制するため、太陽や風などローエネルギーを活用して快適な建築室内環境を作る建築設計手法のこと。近年、コンピューターシミュレーション技術の普及により、従来の経験値に頼らない設計が可能となり建築設計に利用され始めた。 パッシブデザインは、窓など建築開口による建築室内環境の制御などにより建物の性能を上げ、太陽、風、緑、水といった自然のポテンシャルを活かし、環境負荷削減や地球環境問題を考えてエネルギーの消費を抑制した快適性や心地よさを再考するために自然との共生をめざす。 |
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■ | ローエネルギー 化石燃料や電力・ガスなど高品位で使い易いエネルギー(ハイエネルギー)に対して低品位で使いにくいが太陽や風など、身近な自然にたくさん存在するエネルギーの総称で近年、地球環境問題やエネルギー危機を踏まえてその活用がクローズアップされている。 |
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■ | パッシブタウン まち全体の建築や構築物にパッシブデザインを採用し、ローエネルギーを最大限に利用できる住まいと、居住者自らがアクティブに日常の暮らしの中でローエネルギーを活用できる仕組みとで構成されたまちづくり。 |
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■ | 「パッシブタウン黒部モデル」イメージ図![]() |
以上