ニュースリリース
2012年2月6日
YKK株式会社 「YKK50ビル」「前沢ガーデンハウス」(富山県黒部市)
が日本建築家協会 第11回「JIA25年賞」 受賞
YKK株式会社(本社:東京都千代田区神田和泉町1)は、この度、「YKK50ビル」「前沢ガーデンハウス」が社団法人日本建築家協会が認定する第11回「JIA25年賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。
「JIA25年賞」は、25年以上に亘って「長く地域の環境に貢献し、風雪に耐えて美しく維持され、社会に対して建築の意義を語りかけてきた建築物」を表彰し、あわせて「その建築物を美しく育て上げることに寄与した人々(建築家、施工者、建築主また維持管理に携わった者)」を顕彰することにより、多様化する価値基準の中で、建築が果たす役割をあらためて確認するとともに、次世代につながる建築物のあり方を提示することを目的とする賞です。
受賞者は以下の通りです。
「YKK50ビル」受賞者
設計者 | : | YKK50ビルプロジェクトチーム | |
吉田忠裕、木村俊彦、遠藤精一、北村修一、大野秀敏、高須貞夫 | |||
リノベーション : 宮崎 浩/株式会社プランツアソシエイツ | |||
建築主 | : | YKK株式会社 | |
施工者 | : | 第一建設株式会社 | |
林建設株式会社 |
「前沢ガーデンハウス」受賞者
設計者 | : | 槇総合計画事務所 | |
建築主 | : | YKK株式会社 | |
施工者 | : | 清水建設株式会社 |
尚、表彰式は、5月31日(木)建築家会館(東京都渋谷区神宮前)にて予定されております。
(参考資料)
1.「YKK50ビル」について
「YKK50ビル」は、1984年に創業50年を記念して国際会議場、レセプションホール、事務室、展示場などを含む複合施設として建設しました。以後、組織や用途の変更に伴う多くの諸問題をスクラップ&ビルトという手法を用いずに臨機応変に改装を行なうことで解決し、建物の長寿命化を図っています。1995年にはYKK創業者 吉田忠雄の思想や人となりを紹介する「吉田忠雄記念室」の開設と応接室、ミーティングルームを中心とした大がかりな改装を行いました。また、2003年4月の事務部門の子会社化を機に、設備の老朽化やIT化に伴うワークスタイルの変化に合わせ、これからのオフィスにふさわしい機能を持った建物として再生することを目的とし、全面改修しました。2009年からは、YKK50ビル周辺を「YKKセンターパーク」として整備し、50ビル1階の展示ホール、吉田忠雄記念室を含めたエリアを一般に公開しています。
■ 「YKK50ビル」概要 | ||||
所在地 | : | 富山県黒部市吉田200 | ||
竣工 | : | 1984年4月(築27年) | ||
規模 | : | 地下1階・地上3階・塔屋1階 | ||
構造 | : | 鉄骨コンクリート造 | ||
面積 | : | 建築面積 6,192![]() ![]() |
<受賞歴> | |||||
1985年度 | 国際照明デザイナー協会大賞 | ||||
1987年度 | 富山の建築百選 | ||||
1988年度 | 第1回日経ニューオフィス賞通商産業大臣賞 | ||||
2006年度 | 日経ニューオフィス推進賞(リノベーション) |
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「YKK50ビル」竣工時(1984年4月) | 「YKK50ビル」現在(2011年8月) |
2.「前沢ガーデンハウス」について
「前沢ガーデンハウス」は、さまざまな国々から人が集い来たる「大きな家」をイメージとして1982年に建設されました。当社の迎賓館、外国人研修生の寄宿舎や社員研修施設として活用され、当社創業50年記念式典の際には、カーター元米国大統領にお越しいただきました。最大の特徴である高い吹き抜けのあるホールをリビングルーム、そして様々な催しにも活用できる「マルチパーパスルーム」として当時のままに残しており、現在も各種催事に利用しています。また、竣工時からの定期的な保全に加え、2008年に内部改修工事を行いました。外周も竣工当時と殆ど変わりなく現在も美しく維持されています。
■ 「前沢ガーデンハウス」概要 | ||||
所在地 | : | 富山県黒部市前沢谷3418 | ||
竣工 | : | 1982年9月(築29年) | ||
規模 | : | 地下1階・地上3階 | ||
構造 | : | 鉄筋コンクリート造 | ||
面積 | : | 建築面積 710![]() ![]() |
<受賞歴> | |||||
1987年度 | 富山の建築百選 |
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「前沢ガーデンハウス」竣工時(1982年9月) | 「前沢ガーデンハウス」現在(2011年11月) |
以上