YKKがCDP「気候変動」において最高評価「Aリスト」に初選定

2024年02月07日

 YKK株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷裕明、以下YKK)は、国際環境非営利団体CDP(※)による2023年度の「気候変動」に関する調査において、最高評価の「Aリスト」に選定されたことをお知らせします。YKKとしては「Aリスト」は初の選定となります。

 YKKは、2050年までに「気候中立」を達成するための持続可能性目標である「YKKサステナビリティビジョン2050」を掲げ、「気候」「資源」「水」「化学物質」「人権」の5つのテーマで目標を設定し、それぞれに関連する10項目のSDGsの達成に向けて取り組んでいます。「気候」のテーマにおいては、「SBTイニシアティブ」により認定された「1.5度目標」のもと、自社およびサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量を、2030年までにScope1、2で50%削減 (2018年比)、Scope3で30%削減 (2018年比) することに取り組んでいます。この度の選定は、YKKの気候変動に対する取り組みと透明性のある情報開示が高く評価されたものと考えています。
 YKKでは、今後とも地域社会やお客様とともに、温室効果ガスの排出削減に取り組み、持続可能な社会の実現に向けた取組みを加速させてまいります。

■YKK株式会社 執行役員 環境・安全管理部長 前田稔コメント
 YKK精神「善の巡環」-他人の利益を図らずして自らの繁栄はない-の思想の下、YKKでは本業を通じた持続可能な社会の構築への取組みを常に続けており、2020年10月には「YKKサステナビリティビジョン2050」を策定し、テーマごとの目標達成に尽力しています。「SBTイニシアティブ」により認定された「1.5℃目標」の早期の達成に向け、省エネや再生可能エネルギーなどに関する各種施策を推進するとともに、温室効果ガス排出量の第三者検証を受けたデータを開示することで情報開示の透明性を高めてきました。また、お客様やサプライヤーの皆さまとの温室効果ガス削減に向けたエンゲージメントを強化するなど全社を挙げて取り組んでいます。今回、初めてAリストに選定していただき、今後も継続して高評価を得られるよう、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減と環境負荷の低減に積極的に取り組んでまいります。

※CDP:企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体。2000年の設立以来、資本市場と企業の購買力を活用することで、企業が環境影響を開示し、温室効果ガスを削減し、水資源や森林を保護することを促進する取組みを先導している。
CDP2023の Aリスト選定企業一覧は以下をご覧ください。


■「YKKサステナビリティビジョン2050」と達成状況
 2050年までに「気候中立」を達成するためのYKK株式会社の持続可能性目標。「気候」「資源」「水」「化学物質」「人権」の5つのテーマと、関連する10項目のSDGsの達成にむけて取り組むとともに、YKK統合報告書「This is YKK」にて、毎年その達成状況を開示しています。

■YKK精神「善の巡環」とサステナビリティ
 YKKは、本業を通じた持続可能な社会の構築・実現を常に追求し続けています。こうした企業活動のすべての根幹にあるのがYKK創業者 吉田忠雄の企業精神「善の巡環」です。「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という思想は、社会や顧客・関連業界、そして社員と共に栄え続けようとするYKKの企業精神を鮮明に表しており、サステナビリティと非常に親和性の高い考え方であると捉えています。
 吉田忠雄は、この企業精神の本質を、さまざまな言葉によって繰り返し社員に伝えてきました。「善の巡環」につながる「事業とは橋を架けるようなもの」と説いた言葉は、社会全体の利益を図らない限り、自らの繁栄もないという、SDGsの考え方に通じます。「清らかな湧き水のごときものづくり」「工夫で活かせばゴミも立派な資源に」という言葉は、環境配慮につながり、「大樹より森林の強さを」という言葉は、人権と個性への尊重につながります。創業社長の言葉が話された当時と今とでは状況や背景は大きく異なりますが、創業社長の時代から、サステナビリティと親和性の高い思想が経営の根幹にあり、80年以上たった今の時代においてもそれは継承され続けています。