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過去のアワード(第9回)

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第1回アワード

■アパレル部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞 審査員特別賞

■ファッショングッズ部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞 審査員特別賞

■受賞作品 審査総評

審査員の先生からの総評

アパレル部門 グランプリ

■作品名:グレーディングスーツ

グランプリ 写真1
作者 俵山 純
学校名 バンタンデザイン研究所
使用アイテム No.15"ビスロン"、"ez-TRAK"、コードストッパー、アイレットワッシャー
作品解説 グレーディングの技術を応用した、3サイズに対応できるスーツです。No.15"ビスロン"や"ez-TRAK"を開閉することで、服のサイズを変えることができ、シルエットやボリュームを自在に変えることが出来ます。
受賞コメント 作者写真コンテストに応募してもなかなか通らず、今回こうしてみなさんに認められたことが本当に嬉しいです。同時並行で学校課題の作成やサマーセミナーのスタッフを引き受けておりスケジューリングが大変でした。また自分はひとりで作品をつくるタイプの人間で、そのわりには縫製も荒くパターンも下手なのでなかなか完成度が上がらなかったのですが、最終的には仲間に手伝ってもらい上手く仕上げることができました。使用したNo.15"ビスロン"は幅が大きいだけでなく、開いたときに突っ張ったりするなどクセのあるファスナーで、扱いこなすためプロトタイプを5~6体作るなどかなり苦労しました。夢はブランドを立ち上げることのできるデザイナーです。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 優秀賞

■作品名:ファスナーとそれ以外の空間のデフォルメ

優秀賞 写真1
作者 藤井 準子
学校名 エスモードジャポン大阪校
使用アイテム "エクセラ"
作品解説 ねじれやゆがみ、金属質なイメージ、ニットの特性やファスナーの光沢感を活かしたクラシカルロックなイヴニングドレスです。ファスナーの開閉により様々なフォルムに変化する作品です。
受賞コメント 作者写真受賞できたことは本当にびっくりしましたが、作品について深くご理解頂いた審査員の先生方のコメントに感激しています。パタンナー志望で通常はコンテストに応募しないのですが、私がファスナー好きだと知っている先生からアワード応募を勧められたのがきっかけです。ファスナーと黒い生地を使いドレープを上手く取り混ぜて建築からイメージを受けた作品に仕上げましたが、なかなか思うようにいかず何度もやりなおしました。将来はウエディングドレスが作りたいです。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 審査員特別賞

■作品名:錯視

審査員特別賞 写真1
作者 本田 剛
学校名 東京モード学園
使用アイテム グログランテープ、"エクセラ"
作品解説 白と黒のグログランテープを使用してオリジナルの生地を作成。その生地をパーツごとに向きを変え、ドレープを多用して無造作に動きをつけることによって、生地の柄とパターンの切替を錯覚させるデザイン。
受賞コメント 作者写真前回、前々回と審査は通過するものの、賞を取れたのは初めて。「3回目の正直」に驚きましたが、評価されてうれしいと自然に思えてきます。世の中にはいろいろな物事がありますが、例えばメディアなどが本当に正しいのか、自分の目を信じていいのかという想いから生地がどこからどこまでか判らないような作品に仕上げました。2年前、初めて通過したコンテストがこのアワードで、自分のホームのような特別な存在です。以前は力不足でできなかったテーマの具現化ができるようになり、アワードで成長させて頂いたと思っています。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 審査員特別賞

■作品名:peacock

審査員特別賞 写真1
作者 平野 有紀
学校名 名古屋学芸大学
使用アイテム タックボタン、アイレットワッシャー、"パーメックス"
作品解説 孔雀のフォルムをイメージしたデザインです。 タックボタンを使用し、羽のモチーフを連結させて動きを出しました。
又、ポイントとして、アイレットワッシャーを取り入れ、作品にメリハリを持たせました。
受賞コメント 作者写真本当に嬉しいです。多くのパーツを使って組み合わせる作品だったのですが、自分自身手間のかかる作業が好きなので、完成した時にはある種の達成感を感じました。羽のモチーフは100枚以上、大きく分けると4種類で大きさも色も微妙に変えるなどディテールにもこだわりました。「自分を押し通したところを高く評価した」という審査員の先生のコメントもとても嬉しかったです。将来の夢はデザイナーなのですがまだまだ未熟ですので、今後も頑張ろうと思います。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 グランプリ

■作品名:花火

グランプリ 写真1
作者 金 相美
学校名 文化服装学院
使用アイテム "エクセラ"
作品解説 黒い革が夜空を、エクセラのエレメントが輝く花火を表現した靴です。黒と赤の革とエクセラの輝きが美しくマッチした作品です。
受賞コメント 作者写真受賞できるとは全く考えていませんでしたが嬉しいです。ファスナーは元々好きな素材のひとつで、アワードへの応募も学校の課題提出を兼ねてのものでしたが、シューズデザインを学んでいることもありこの作品は本底から作りました。本底の形取りや"くせ"をつける工程が難しく、また甲の部分のパーツを組み合わせるのも大変でした。それ以外にも色や素材選びは苦労しましたが、実際に作り始めると楽しかったです。3年前に来日して今年度卒業するのですが、その後はまた別の国でも勉強したいですし、今回の受賞は自分にとって「One Step」と考え、満足せずもっと頑張りたいと思います。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 優秀賞

■作品名:バッグチェーン

優秀賞 写真1
作者 王 嘉嘉
学校名 文化服装学院
使用アイテム "エクセラ"、"ルミナ"、インジェクションファスナー、フレックスニットファスナー、グログランテープ
作品解説 ファスナーの特徴をバッグの機能とデザインに活かした作品です。キーチェーンをイメージして、遊び心を持ちながら使いやすさや便利さなどの実用性も重視したデザインです。
受賞コメント 作者写真連日夜遅くまで丁寧にご指導頂いた先生方に心から感謝の気持ちでいっぱいです。日常必ず持ち歩く鍵とバッグを合わせてその機能性と遊び心を意識して作りました。パーツの数が多かったことや、各パーツが小さいことから、細部の作りこみなどで苦労も多かったのです。現在は台湾から日本に勉強で来ている身ですが、この機会はデザインに対する考えや技術を改めて見直す大変良いきっかけとなりました。これを励みに、より多くの方々に希望を抱いていただけるような作品をつくっていきたいと思います。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 審査員特別賞

■作品名:Butterfly

審査員特別賞 写真1
作者 比留間 玲奈
学校名 東京モード学園
使用アイテム アイレットワッシャー、"エクセラ"
作品解説 3種類のサイズのアイレットワッシャーを使用し、蝶々の羽の模様を表現した靴です。かかと部分に使用したエクセラにより着脱もしやすくなっています。
受賞コメント 作者写真他の候補者の作品が素晴らしく、まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので驚いています。アパレルを専門に学んでいるため、靴を作ること自体が初めて。一次審査でデザイン画が通過した段階で、学校とは別に靴を作るための教室に通い一から勉強しました。「靴」という作品を制作するのは自分にとっては未知な世界でしたが、終わってみると新鮮で楽しかったです。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 審査員特別賞

■作品名:宝石箱

審査員特別賞 写真1
作者 吉川 愛美
学校名 杉野服飾大学
使用アイテム グログランテープ
作品解説 グログランテープを編み込んだオリジナル生地を使用した、宝石のようなバックです。六角形の宝石型とトートバッグ型に変形させることができます。
受賞コメント 作者写真周囲の皆さんの作品レベルが大変高く、名前が呼ばれた瞬間は正直びっくりしました。「宝石箱」というコンセプトを貫くことができるようデザインし、また「カバン」という商品としての機能を発揮できるように、グログランテープを主役にしながらテキスタイルの質感とカッティングによって 宝石の輝きを表現し、またバッグとしてシンプルで使いやすい機能を両立させることに気を配りました。今回、他の受賞者の作品などから、新たな驚きと学びを得ることができ、受賞できたことはもちろんですが、応募して本当に良かったと思っています。これからも色々なコンテストへ応募しながら、表現の幅も拡げていきたいと思います。そして将来はアイディアだけでなく、商品として実際に多くの人に使ってもらえるようなものを生み出していきたいです。

審査員の先生からの総評

受賞作品 審査総評

青柳 龍之亮 『宝石箱』はオリジナルで作ったグログランテープで織り込んだ素材感がとてもよかったと思います。シンプルな形ですがコンセプトを明確に表現していますし、ファッショングッズ部門の応募作は色が暗めのものが多かった中で、この作品は明るめの色で"宝石"というコンセプトにも合っていたと思います。
『花火』はデザインと機能面でのバランスも取れていて、よく言えば「今っぽく、すぐ履ける」デザインで、ファスナー使いも装飾的に使いこなせているなと思いました。
木下 美伽 『peacock』は、全体から見てもある意味異質な作品でした。ディティールが凝っているとシンプルなものが多いのですが、この作品は作者の感性に赴くままに作られていましたが、技術的にも丁寧に仕上がっています。誰にも媚びていない、自分の世界を押し通したところが作品全体の強さにつながり、いろいろなものに見慣れている我々には新鮮で高く評価されたと思います。また今回は、自分の内面と闘い何を表現したいのか、YKK商品をどう効率よくデザインと融合させるのかということが重要と思いますが、その点でもよかったと思います。
『グレーディングスーツ』は「The YKK」という作品が出てきたと思わせる程の、コンセプトに正に「ハマった」作品でした。だからといってYKKのアワードだからグランプリを取れたという訳では決して無く、大きいファスナー(No.15"ビスロン")を多用しているのに重そうに見えず、実際着用しても重くないというのは機能的に優れています。モードと機能を融合させた作品だと思います。
小泉 忍 『Butterfly』は、蝶をモチーフとした作品は多々ありますが、素材にもこだわり、リアルに作られていることに加えて、ディティールや使用アイテムや色使い等、仕上げのバランスが良くつくりも綺麗に仕上がっています。また、着脱の機能もバックファスナーにするなどよく考慮されており、商品としてのバランスに優れた、エレガンス&ラグジュアリーな作品だと思います。
『花火』は黒い部分のレザーがファーを使っておりその素材使いが大胆でしかも効果的に表れています。また、縫製も大変な作業だったことがわかるのですが、綺麗に仕上がっています。もちろん機能的にも求められるところをきちんと抑えており、バックファスナーで着脱しやすいようになっています。フォルムが綺麗でエレガンスにまとまっている、全体的にバランスもとれて良い作品だと思います。

藤田 恭一 『ファスナーとそれ以外の空間のデフォルメ』という、人間の感性の曖昧な部分をくすぐられるような詩的なテーマでやられました。建築からヒントを受けている作品ですが、建築は最近では人・環境・地球まで包括するようなやさしさが求められるなど、その様相が変わってきているのですが、工学的なファスナーと有機的なドレープが混在しており、現在の建築というものを服だけでなくいろんな感性を以って上手く表現している作品だと思います。
『グレーディングスーツ』はディレクションのバランスが素晴らしく、2イン1、3イン1のトランスフォーメーションをバランスよく使っています。ファスナーを全部閉めるとYKK商品の機能性を見せるということで完結していますが、ファスナーを全部開けると作り手のやりたいことや感情が表れてきます。このアワードではYKK商品を付属として上手く表現するという前提条件がありますが、自分の作りたいものを先行すると、付属が装飾で終わってしまうことがよくあるのですが、この作品はYKKの機能美と作り手の感情のバランスが優れたよい作品だと思います。
三原 英詳 『バッグチェーン』はコンセプトがわかりやすくストレートに表現されています。それでいておもちゃっぽくなく綺麗。これまでのアクセサリー部門の応募作では、ぬいぐるみなどいわゆる「遊び」の要素が多かった中で、綺麗に表現できているだけでなく機能性などもしっかり考えられており作りも上手です。
『花火』はきらびやかに見えるのですが実際に履いたところが想像できる作品であり、リアリティがあり商品に近く完成度が高いと思います。作りも綺麗で作り手の気持ちが伝わってきます。
山下 隆生 アワード全体を見ると、作りが細かく美しいディティールな作品が多く、9年間のアワードの歴史を感じました。我々審査員は素材使いであったりパターンカッティングであったりとスタイリングのバランスなどを総合的に評価しているのですが、今回は素材使いやYKK商品とのバランスを上手く取りつつ美しいフォルムを作り出している作品が多く、どれがグランプリを取ってもおかしくない状況でした。このアワードではYKK商品の機能を理解した上で、自分たちのもつ知識やテクニックを用いてひとつのスタイリングを完成させ、且つデザイナーとしてストーリー(=メッセージ)を伝えることが必要だと思います。『錯視』はネットやメディアから一方的に受け取る情報が多い現代、また不況という時代はこれでいいのか、未来への夢というものをダイナミックに表現した作品だと思います。『グレーディングスーツ』はYKK商品をファッションとして上手く取り込み、ファッションデザインまで進化させています。トランスフォーメーションする作品は以前からあるのですが、これは美しいパターンとカッティング、そしてファスナーの開閉によってサイズフリーにしていくという作品で、YKKの商品をちゃんと活かせている作品だと思いました。

応募数:6,998 / 参加校:90 / 入選:31
審査員:青柳 龍之亮(ファッションデザイナー)、木下 美伽(ファッションデザイナー)、小泉 忍(ファッションデザイナー)、藤田 恭一(ファッションデザイナー)、三原 英詳(ファッションデザイナー)、山下 隆生(ファッションデザイナー)、吉田 忠裕(YKK株式会社 代表取締役社長)

受賞作品をご覧になりたい方は、下記までご連絡ください。
お問い合わせ:03-5604-6468 YKKファスニングアワード事務局

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