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過去のアワード(第13回)

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■アパレル部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞 YKK特別賞

■ファッショングッズ部門

グランプリ 優秀賞 審査員特別賞 YKK特別賞

■受賞作品 審査総評

審査員の先生からの総評

アパレル部門 グランプリ

■作品名:枯山水

グランプリ 写真1 グランプリ デザイン画
作者 安達 千晶
学校名 ドレスメーカー学院
使用アイテム "Qメイト"、グログランテープ
作品コンセプト 日本文化から強く美しい現代女性をイメージ
作品解説 日本文化に見る、日本独特の庭園風景、枯山水。波紋や漣、うねりなどの水景をデザインし組み合わせることにより、ひとつの観念的世界を創造させます。強さの中にも、やわらかな曲線美が形成され、現代女性を一層美しく際立たせています。
受賞コメント 作者写真まさか受賞できるとは思っていませんでした。裁断から完成まで時間のない中で作ったので、手伝ってくれた人達に本当に感謝しています。作品を軽いものにするためあえてファスナーではなくグログランテープを使用しました。そして枯山水の凹凸を表現するためグログランテープのグレーの色味を細かく選定し、下地のオーガンジーの色も変えるなどこだわりましたが、自分らしい作品ができたと思います。肩の部分の丸味やボリューム感を出すのが本当に難しかったのですが、審査員の先生に評価されてよかったです。絵を描くのが好きなのでデザイナーになることが夢。いつか自分のブランドを持ちたいです。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 優秀賞

■作品名:Sculpture of iron

優秀賞 写真1 優秀賞 デザイン画
作者 石神 翔平
学校名 ESMOD JAPON 大阪
使用アイテム No.10太務歯、リベットバー、"PERMEX"
作品コンセプト Richard Serraの彫刻が持つ巨大な鉄の動き・ボリューム・シルエット、荒々しい鉄の表情をイメージソースに制作
作品解説 リベットバー、"PERMEX"の2つのアイテムを無駄なく最大限に利用し、鉄の持つ荒々しさと重厚感を表現した作品です。個々のアイテムは打つことによって、フォルムを構築するとともに、装飾的且つ、デザインとなります。生地を折り返し重ねリベットを打つことで生まれたフォルムと線と面は、迫力あるシルエットボリュームを実現させました。
受賞コメント 作者写真今回受賞することができて、とても嬉しく思います。制作を手伝ってくれた友人には本当に感謝しています。YKKといえばファスナーというイメージが強いので、あえてそのイメージのない商品を選んでみました。リベットを使って作品に立体感を出そうと取り組みましたが、本当に苦労しました。でも満足いく結果となり良かったです。将来は「世界へ」と思っていたので、世界中で活動しているYKKのコンテストで受賞できたことは励みになります。これからも視野を広げ、日本を飛び出し世界で羽ばたきたいと思っています。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 審査員特別賞

■作品名:マスキング

審査員特別賞 写真1 審査員特別賞 デザイン画
作者 竹口 琴音
学校名 名古屋学芸大学
使用アイテム "EXCELLA"、"METALLION"、"BELNAP"、"PERMEX"
作品コンセプト 覆い、包み隠す
作品解説 全てのことを覆い、包み隠してくれる女性の存在をコンセプトに。カラーはやわらかな色のピンクベージュを主に、スカートの部分はすべて"METALLION"のピンク色を使用。"BELNAP"パールもアクセントに使用する。
受賞コメント 作者写真受賞できると思っていなかったので、びっくりしています。手伝ってくれた友人に感謝の気持ちで一杯です。スカート部分に多くのファスナーを使用していますが、"METALLION"を使用することにより重さの軽減と、ヒップの丸いシルエットを崩さず表現することができました。ハサミで好きな長さに切って使用できる点も今回のような付属品の多い作品には適していました。レザーカービングは初めての挑戦で思っていた以上にカービングの凹凸感や背中の丸みを表現するのが難しかったのですが、とても楽しかったので今後もレザーカービングの作品を作っていきたいです。将来はこれまで得た知識を舞台系の仕事で活かしていきたいと思っています。

審査員の先生からの総評

アパレル部門 YKK特別賞

■作品名:女性

YKK特別賞 写真1 YKK特別賞 デザイン画
作者 西川 遥
学校名 ディーズファッション専門学校
使用アイテム "METALLION"、グログランテープ
作品コンセプト ダリア(華麗、不安定)
作品解説 ダリアの花言葉でもある「華麗」さを、女性らしい丸みの帯びたシルエットで表現。上半身は、ダリアの特徴的な筒の様な花びらをグログランテープで立体的に表現します。また、花びらのサイズを不規則に変化させる事で、ダリアのもう一つの花言葉、「不安定」な様を表現しています。ダリアというテーマから、女性の外見の華やかさ、心の移り変わっていく不安定な部分を表しました。
受賞コメント 作者写真まさか受賞できるとは思っていなかったので、嬉しいというより驚いています。「これ夢じゃないかな?」と今でも不思議な気持ちです。作品には"METALLION"に加え、グログランテープを使いました。YKKと言えばファスナーだと思いますが、それ以外にも豊富な商品があると知り勉強になりました。グログランテープは上半身の花びらを表現するのに最適で、新しい発見でした。ただ柔らかすぎてまとめるのに苦労しましたが、先生のご指導もあって何とか乗り越えられました。将来はデザイナー職につき、最終的には自分のブランドを立ち上げたいと思っているので、この受賞で少し自信がつきました。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 グランプリ

■作品名:デジタルコネクション

グランプリ 写真1 グランプリ デザイン画
作者 関 真理
学校名 文化服装学院
使用アイテム 簡易分離ファスナー、No.10太務歯、グログランテープ、超軽量バックル
作品コンセプト 超加速型社会と私達
作品解説 超加速型デジタル社会となっている現代にインスピレーションを受け、リュックを制作。キーボードを使用したかぶせをつけることにより、社会に包まれた現代を表現しました。グログランテープで作った胴面にある目のモチーフは、ネットの向こう側の人間をイメージし、そこが光ることでデジタル的な演出を施しました。
受賞コメント 作者写真壇上に呼ばれた時は、驚きの気持ちで一杯でした。このような賞を頂けてとても光栄です。キーボードの1つ1つが硬いのでバックの丸みに沿わせることや、ショルダーで肩が痛くならないよう機能面での向上などに苦労はありましたが、この作品に取り組むことで技術的にも成長することができました。簡易分離ファスナーでバックのかぶせを直ぐに取り外せるようにしたり、グログランテープの微妙な色の差で目のモチーフを表現するなど、YKKのアイテムは作品と質感の相性も良くとても使いやすかったです。将来は、フランスにいる憧れのデザイナーの下で働きたいので、まずは留学をして勉強を続けていきたいと思います。今回の受賞で自信にも繋がりましたし、この経験を自分の強みにしていきたいです。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 優秀賞

■作品名:Parachute Back Pack

優秀賞 写真1 優秀賞 デザイン画
作者 市橋 郁子
学校名 東京モード学園
使用アイテム 簡易分離ファスナー、"METALLION"、"Qメイト"、グログランテープ、超軽量バックル、リベットバー、"BELNAP"、アイレットワッシャー
作品コンセプト 空気を吹き込み、変形しながら少しずつ膨らんでいく気球をイメージし、風…空気によってフラットなものが立体に変わり、動き出すプロセスをとらえた。
作品解説 空気を吹き込まれ、微妙に形を変えながら少しづつ膨らんでいく気球をイメージしました。一つ一つのふくらみはポケットになっています。
さらに、フラットなフォルムが風によって変形していくプロセスも捕えました。バックパックに内蔵されているパラシュートは、雨よけ、日よけの機能を持っています。
受賞コメント 作者写真自分なりにやれることはやり切ったという気持ちはありますが、嬉しいというより悔しいです。いつもは服を作っており、グッズを作ったのは今回が初めてで、立体的なものをミシンで縫うということがとても大変でした。膨らんでいる部分は縫製ではなくリベットの力だけで固定させているのですが、たくさん打ったリベットの部分が光ることで、ディテールとしてもよかったです。また"METALLION"は軽いうえに高級感があって、ストライプのデザインを明るくしてくれました。今後クリエーターとして活動していく中で、このアワードと同様なるべくいろんなことにチャレンジし続けたいです。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 審査員特別賞

■作品名:うねり

審査員特別賞 写真1 審査員特別賞 デザイン画
作者 添野 りん
学校名 文化服装学院
使用アイテム No.10太務歯
作品コンセプト うねっていく様子。本音と建前。
作品解説 かかと部分の透明樹脂の中には、 No.10太務歯によって作り出された赤色の強いうねり(本音)が表現されています。又、フロント部分ではストレートに(建前)を表現。視覚的にも、デザイン的にも女性らしさの中に強いインパクトを感じさせる作品となっています。
受賞コメント 作者写真グランプリを目指していたので正直悔しいです。ただ自分ではやりきったと思っています。二年連続で受賞できたことは光栄ですし、後悔はありません。制作にあたり重厚感を出すため、No.10太務歯を使いました。"EXCELLA"にするか悩みましたが、コンセプトの【本音と建前、うねっていく様子】を表現する力強さを重視してアイテムを選びました。作品の講評を聞き、履き心地など靴本来の機能を追及できればもっと良かったと感じています。去年の受賞時にも話した、将来は立体造形の世界で活躍するという夢は、今も変わりません。これからも芯の強い人間として成長していきたいと思います。

審査員の先生からの総評

ファッショングッズ部門 YKK特別賞

■作品名:Curvaceous

YKK特別賞 写真1 YKK特別賞 デザイン画
作者 北村 華英
学校名 文化服装学院
使用アイテム "EXCELLA"、"LENART"
作品コンセプト 人間の五感の可視化と曲線美
作品解説 人間の感覚を波として可視化し、大人の女性が醸し出す曲線美を、ブーツで表現しました。
機能面では、膝と足首に"LENART"を使用。"LENART"が回転することにより、複雑な足の動きにも順応します。"EXCELLA"によって作り出される波が、見える美しさと、見えない美しさを際立たせています。
受賞コメント 作者写真受賞できてとても良かったです。不安で一杯でしたが、名前を呼ばれて嬉しかったです。今回の作品では膝と足首部分をジョイントし、綺麗なカーブを表現したくて"LENART"と"EXCELLA"を使いました。ジョイント部分をどこにするかでとても苦労しましたが、試作を何回も繰り返し、先生の指導もあって良いものに仕上がりました。このまま靴を作る仕事につきたいと思っているので、この受賞は自信になりました。来年はグランプリを目指して、また参加しようと思います。将来は華やかなコスチュームに関連する靴作りができたら良いなと思います。

審査員の先生からの総評

受賞作品 審査総評

小泉 忍 審査員特別賞の「うねり」は、デザインの発想から完成まで、表現したいことがブレておらず、コンセプト、テーマがしっかりしているところが完成度の高さにつながったと思います。シンプルですがとても凝った作品です。この作品はファスナーを機能ではなく装飾として使っているのですが、視覚的にも洗練されておりとてもセンスがよいです。
坂口 英明 繊細な作業・洗練された造形、学生の皆さんのレベルの高さに驚きました。今後は単に装飾として、ファスニング商品を使用するのではなく、その付属品の特性・機能・属性・用途がいかにデザインとして表現されているか、また、新しい可能性を示唆できているかということをより意識してほしいと思います。審査員特別賞の「マスキング」はレザーの加工や染めなどの技術が使われており、またスカート全面のファスナーも軽量なものを選んでいるので見た目より軽く仕上げています。膨大な手作業で作られた作品で素晴らしいのですが、もう少し美しいフォルムを探れたらもっと評価が高かったかもしれません。
ハン アンスン アパレル部門のクオリティが前年より高くなった気がします。作品全体を通し感じたことは、色使い・柄のバリエーションの広がりは素晴らしいのですが、シルエットや丈のバランスはもう少し見直してもよいと感じました。優秀賞の「Sculpture of iron」はコンセプトに大変忠実で、素材の使い方も上手です。パーツも少ない中、ここまでのフォルムを出していることが審査員からの評価が高かったです。
藤田 恭一 評価のポイントとしてテーマとコンセプトと雰囲気があるのですが、アパレルのグランプリ作品は、枯山水の石をグレーで表現し、まるで水が流れるような綺麗なトーンでまとめています。この作品はまさに「今」を表しており、現代の、日本人としてのモダンを西洋ではなく日本文化で表現しています。また丸みのある肩の線は、世界中のデザイナーが注目する3Dで立体的に表現しており、非常に構成力、構想力があり、日本文化を利用しながらモードとトレンドも併せ持った作品となっています。応募者のみなさんにはこのように力強くわかりやすいコンセプトの作品を最後まで作り上げる力を持って欲しいです。
三原 英詳 アパレル部門と比較し、今年のグッズ部門はチープな感じの作品が多く、作り方にも美しくて丁寧に作られているものが以前より少なくなったように思われます。物づくりの基本は仕上がりの良さだと思います。せっかくすばらしいデザインを思いついても、作りが悪いと全てが台無しになってしまいます。そのような中、グランプリの「デジタルコネクション」はキーボードを使った新しい試みやライトが内蔵されているなどプロダクツとしての完成度が非常に高いです。また単にライトが点灯するというだけでなく、スイッチの位置やショルダーが痛くないなど使う人に対しての心遣いが素晴らしい。何よりものづくりの丁寧さで、他の作品と差が出たかなと思います。今後アワードに応募してくる作品に期待することは、見た目だけでなく使う人のことを考えた作品を作ってきて欲しいと思います。
山下 隆生 全体的にとても丁寧に作られている作品が多く、スキルが高いと感じました。
コンセプトのストーリー性も深いものが多かったと思います。特に優秀賞の「Parachute Back Pack」はストライプのデザインや素材の明るいイメージが好印象で、またバックパックとしてのフォルムの美しさも評価が高かったです。立体感を出す部分では、細かい仕掛けやテクニックが一杯詰まっていて素晴らしい。この作品のテーマの「エア=軽さ」は永遠のテーマであると思うので、このテーマをこれからも追求して欲しい。
YKK株式会社
代表取締役社長
猿丸 雅之
弊社の商品の特性や機能を活かしながら新しい提案を頂いた作品に対し、毎年必ずではないのですが、YKK特別賞を贈呈しております。ファッショングッズ部門の「Curvaceous」は作品の見栄えが素晴らしく、全面に使用された"EXCELLA"や接続部に使用された"LENART"の金属色とブーツの黒色とのバランスがよく、今にも街に履いていきたいと思わせるような作品です。またアパレル部門の「女性」も弊社の商品を上手に使って頂いており、グログランテープという柔らかい商品を使って上半身のダリアの花びら部分を、鋭角な直線で、また下半身を"METALLION"による曲線美で表現され女性らしい美しさが出ている作品だと思いました。震災がありました一昨年と比べて、昨年・今年と徐々に色づかい等に変化が出てきて華やかになっており、また昨今の景気の好転等を反映して、カラフルで楽しく、やさしい作品が増え喜んでおります。なお今年はグログランテープの作品が多かったのですが、商品の新たな用途が広がればと思っております。但し今年に限って申し上げますと全体的にアパレル部門の方がレベルが少し高かったように思えますので、来年はファッショングッズ部門にも期待しております。改めまして、本年もたくさんの作品をご応募頂きありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。

応募数:5,222 / 参加校:72 / 入選:30
審査員:小泉 忍(ファッションデザイナー)、坂口 英明(ファッションデザイナー)、ハン アンスン(ファッションデザイナー)、藤田 恭一(ファッションデザイナー)、三原 英詳(ファッションデザイナー)、山下 隆生(ファッションデザイナー)、猿丸 雅之(YKK株式会社 代表取締役社長)

受賞作品をご覧になりたい方は、下記までご連絡ください。
お問い合わせ:03-5604-6468 YKKファスニングアワード事務局

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