YKK株式会社 2021年度 第2四半期連結決算のポイント

2021年11月11日

I.YKKグループ連結業績
 YKKグループの第2四半期連結累計期間における売上高は3,835億円(前年同四半期比26.7%増)、営業利益は327億円(前年同四半期比465.5%増)、経常利益は332億円(前年同四半期比359.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は233億円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失15億円)となりました。

Ⅱ.事業別連結業績
 YKKグループでは、2021年度から組織再編を伴う新たな経営体制での事業活動を行っております。それにより、以下の前年同四半期比較は、当該組織再編を反映した組替後の業績で比較しております。

(ファスニング事業)
 当第2四半期連結累計期間のファスニング事業を取り巻く事業環境は、ワクチンの普及とそれに伴う活動制限緩和により、欧米を中心とした消費市場の回復基調が持続、アパレル小売市場でも前四半期に続き回復傾向が見られました。世界的なコンテナ不足によるサプライチェーン混乱や半導体供給不足、中国の電力供給制限など依然先行きは不透明な環境であることに加え、各地で繰り返される変異株による感染再拡大もあり、当社でも一部拠点における操業制限を実施しながら生産活動を行ってきております。
 このような事業環境のもと、ISAMEA(India/South Asia/Middle East/Africa)を筆頭にジーンズやジャケット等春夏物衣料品向けの販売が伸びたことや、中国内需市場向けが引き続き堅調に推移した結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前年同四半期比52.6%増の1,690億円となりました。営業利益は、前四半期に続き、原材料価格高騰や輸送運賃の上昇等の減益要因があったものの、販売ボリュームの増加及び操業度の向上に加え、継続的なコスト削減及び販管費抑制の取組による増益要因が大きく、226億円(前年同四半期は営業損失20億円)となりました。

(AP事業)
 当第2四半期連結累計期間のAP事業を取り巻く事業環境は、日本国内では、新型コロナウイルスワクチンの普及が進む中、新設住宅着工戸数は前年を上回りました。海外では、北米を中心に市場の回復がみられるものの、中国では不動産規制の強化等により厳しい状況にあります。
 このような事業環境のもと、国内においては、首都圏を中心に樹脂窓・アルミ樹脂複合窓の販売が好調に推移しました。また、多様なニーズに対応するため、非木造の集合住宅用スチール玄関ドア「EXIMA 80St」「R's SDX」のカラーリニューアルを行い、バリエーションを拡充しました。海外においては、市場が回復している北米・アジアでの販売が好調に推移しましたが、中国では前年を下回りました。
 この結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前年同四半期比11.9%増の2,128億円、営業利益は、資材高騰影響があったものの、販売ボリュームの増加や製造コストダウンにより、前年同四半期比33.5%増の103億円となりました。

2021年度第2四半期報告書はこちらをご覧ください。

2021年度第2四半期決算説明資料はこちらをご覧ください。

以上